2015/08/17

武田菱の作図

四つ割りにする前の菱の作図方法は、先に登録した「菱の作図(松皮菱・三階菱を除く)」を参照のこと。また、今回の菱の作図は泡坂方式を採用。図の色については、赤がその図説の中で一番最後に、青が赤の直前に描くことを意味している。 1.基本菱を作図 2.その菱の一辺の両端に同じ半径で青円を描き、その円同士の交点を結ぶと(赤線)、その一辺が二等分される。 3.菱の左先端を中心に、その二等分点までの長さを半径とする青円を描き、次に菱の右先端を中心とし同じ半径で赤円を描く。 4.菱の3の各円との交点は、菱の各辺を二等分しており、対角線上の交点を結ぶ(交差する二本の赤線)ことで、菱が四等分される。 この交差する二本の赤線が、細い場合を「武田菱」といい、太い場合を「割り菱」という。 高澤等著「家紋の事典」によると「本来同紋だが現在は間隔が狭いものを武田菱とよぶ」(P236)と解説されている。実際、どの紋帳を見ても、呼称はそのように区別されている。しかしながら、一部のWebShopでは割り菱を武田菱として販売しているので要注意。